固定資産税について①
インターネットでは「固定資産税の計算方法を解説します」「固定資産税を見直してみましょう」などという記事やサイトを見かけます。しかしこれらは実際には固定資産税の通知書から分かる範囲の話にとどまっており、税の算定の基礎となる評価額そのものについて書いてあるところは非常に少ないです。もちろん評価額について解説しているサイトは0ではありませんが、その確認方法についての情報提供がされていないのが現状になっているように感じます。
固定資産税の通知書については必ず納税者の手元に届くもので、誤りについて確認する第一歩となります。しかしそこで確認できる情報は少なく、根本的な誤りについて知りたいと思った時は、更に踏み込んだ行動が必要になります。
この固定資産税は間違っていないかな?と気になった時に、お問い合わせをいただくより先に自分でポイントを確認していけるように、これから何回かに分けて固定資産税の見方や考え方をご紹介していきたいと思います。
なお固定資産税の誤りについては、総務省が平成24年8月に発表している「固定資産税及び都市計画税に係る税額修正の状況調査結果」が最新のものになりますが、もう10年も前の調査となります。
その調査を元に、「97%に課税誤りが」というセンセーショナルな伝え方がなされてはいますが、実情としては納税義務者総数のうちの修正者数は約0.2%(500人に1人)という状況でした。
ただ現在でも固定資産税の誤りについての報道発表が散見される状況を鑑みると、まだまだ固定資産税の潜在的な誤りは多くあるのではないかと推測されます。
納税者側で申告計算を行わない賦課課税である以上、その課税に誤りがないかどうかの確認は難しくとも必須です。
春先にお手元に届く固定資産税の納付書には、課税の明細書が同封されています。まずはその明細書をご用意いただき、ご自身でのチェックを始めてみませんか。
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