固定資産税について②
市区町村により送付される時期は異なりますが、毎年4月から5月にかけて送付されることが多いのが、固定資産税の課税明細書&納付書です。一般の方の場合は、土地や家屋についてのみですが、事業をされている方の場合は償却資産に係るものも入っていたりします。
例えば税務の無料相談会でも、相続のご相談などがある時に「固定資産税の通知書はお持ちですか?」等とお伺いすることがあります。納付したら捨ててしまったという方もおられますが、固定資産について知ることができる書類として一番基本のものになるので、何かの時のために次の年のものが届くまでは保管しておくことを、お勧めします。
固定資産税の通知書を見るポイントは色々なサイトで開設されている通りですが、今回基本的なことをご紹介してみます。ただし市区町村により様式が異なりますので、この通り表示されているとは限りません。
①名義の確認:名前は合っていますか?
共有の場合は〇〇ほか2名、などの書き方なので、これだけだと、他の人が誰か分かりません。
もし自分だけはずが、「ほか〇名」とついていたら調べてみましょう。
②所在地の確認:持っている土地と建物が一致していますか?
登記上の標記の場合は、住所表記と異なる場合があります。
③広さの確認:㎡は合っていますか?
基本的には登記上の㎡とイコールですが、例えば古い物件の場合、登記と現状がずれていることもあります。万が一広さに違和感がある場合、まずは自分で軽く測ってみてもいいかもしれません。自分で測った程度では変更できませんが、大きく違う場合は専門家にご相談ください。土地家屋調査士さん、測量士さんなどが専門になられます。(登記測量事務所などです)
④地目や用途・構造の確認:利用している状況に合っていますか?
分かりやすく「田」や「居宅」以外にも区分があるため、分からなかったら区分を検索してみましょう。固定資産税の場合は登記上の用途ではなく、現状による用途になります。(現状課税)
⑤特例適用状況の確認:軽減措置が適用されていますか?
土地の場合は住宅用地の特例、家屋の場合は新築家屋の特例などがあります。
軽減などの特例適用がされている場合は課税明細書に表示されていることが多いので、表示を確認してみましょう。多くが軽減措置になるため、適正に適用されているかどうかの影響は大きいです。
他にも課税標準額や税額など色々記載されていますが、まずは代表的な確認ポイントをご紹介しました。間違いは、ありませんでしたか。
次回はもう少し詳しいお話ができればと思います。
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