2024-11-29

税理士試験の発表日

 文章を書くことは苦にならないというより好きなタイプなのですが、毎月困るのがネタ。今日は月末最後の平日で、さてブログのネタは何か…と思っていたところ、税理士試験の発表日であることを思い出しました。ということで、私は既に10年以上前に経過した話しながらも税理士試験の発表日についてのことなどを。

 この業界の方以外は特にご存じないことかと思いますが、税理士試験は必須の会計科目2つ(簿記論・財務諸表論)と、選択必須の法人税または所得税のどちらか1つ、そしてそれ以外で2つ(選択しなかった所得税または法人税も含む)の合計5つの合格を集めると、税理士試験合格とされます。
 それ以外に大学院に行くことにより試験科目一部免除や、税務署からの試験免除ありのルートなどあし、過去にはダブル院免といわれる大学院2つを利用した無試験合格などもあったのですが、今回の本旨はそこではないので省略します。

 本題に戻ると、この科目はそれぞれ年を分けて一つずつ合格しても良いですし、一度に受験して複数合格でも構わないという形で、社会人に優しい…と専門学校があおり文句にするような制度になっています。実際は社会人受験生の場合は10年前後、長ければもっとかかっておられるような方もいらっしゃいますし、専念しているうちに短期間合格できた方が良いのでしょうね。仕事をしながら長年受けている方が多いので、受験生の年齢自体も高い傾向にある試験です。
 そんなこんなで1年で5科目合格というのは数年に一度しかおられない珍しさなので、皆さん毎年1つまたは2つ3つを受験して、コツコツ合格を積み重ねていきます。

 この試験スケジュールも近年どんどん変わっていまして、私が受けていた頃は毎年夏…早ければ7月末、遅くとも盆前後に実施され、12月の2週目金曜日に原則郵送発表でした。5科目合格で”アガリ”の方だけは官報に番号&名前が出るのでインターネット官報サービスで当日朝8:30に分かったのですが、それ以外の方については当日以降に普通郵便で通知が来るのを待たなければなりませんでした。到着が週またぎになったりした年もあり、週末とても辛かった記憶があります。
 土曜配達が無くなった去年辺りからは週またぎが標準ではないかなど言われていて、それに配慮したのか逆にフライングで前日に届いた方などおられて問題になったようですね…

 それが今年は11月29日が発表日で、しかも今年からは科目合格でもインターネット掲載になったので、発表日当日に皆が自分の結果を知ることができるようになり、画期的な変化があったなと思っています。官報合格者は当日届くのが原則でしたが、科目合格については郵便事情でかなりの日数差がありましたので、平等になりましたね。
 なお科目合格のこの扱いの差は「税理士試験とは全部に合格した人が合格者なので、科目合格は合格者に該当せず、結果を知らせるサービスだから」というような話を以前に聞いたことがあります。真相は分かりませんが。

 とにもかくにも今日は朝からSNSなどで、税理士試験に合格しました!や科目合格しました!などの喜びの声が一気に出ているので、見ていて嬉しい気分になりますね。ちなみに科目合格については、以下の国税庁のページから見られます。 
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/74/kekka/index.htm

 合格された皆様、おめでとうございます。
 受験生の頃は合格が目標で、目指すべきゴールですが、合格した後はそこがスタートで、この道の目標もゴールも、これからは自分で決めていくことになります。それこそが独立できる資格の楽しさでもあり難しさでもありますが、どうか皆様のこれからが輝かしいものであることを祈ります。

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